いな暮らしのごはん -1

 


10月になり、食欲の秋が到来。


お店をやっていて、よく聞かれることのひとつは、
私たちがつくっている『ごはん』について。

「どうやってつくっているのですか」
「どこかで習ったのですか」などなど。

一言で答えるのがむずかしいので、書いてみようと思います。

まず根底にあるのは
”おとなもこどももみんなでたべられるごはん”

この『みんなで』がとても重要で、
それについては、私の子育て中の体験からさかのぼってお伝えしたいので、1としました。
長くなりそうです。

 
長女とやっている店ですが、次女も同じ町に結婚して住んでいます。
その次女が、幼いころから食物アレルギーでした。
 
除去食をする必要があったのですが、私にも世間にも情報がほとんどなく、
牛乳にアレルゲンが強いと言われても、
そのものを飲ませなければいいくらいの認識でした。

お誕生日に普通のケーキを食べさせて、
保育園の先生から「大丈夫なんですか?」と指摘され、
おどろいた私は、食べ物がなにから作られているのかなんて、
ちっとも気にしていないありさまでした。

病院の対応もまちまちで、納得できないことが多々あり、
いくつもの先生を渡り歩きました。
そしていきついたのが、口は悪くておっかないのですが、芯には愛を感じる先生でした。
喘息や皮膚のかゆみなど、いわゆるアレルギーマーチで、
次から次へと症状を引き起こす娘。
先生もいろいろと手を尽くしてくださるのですが、
手をこまねいている感じでした。

薬だけではなかなかコントロールできず、週に何度も駆け込む私に、
「アレルギーの最近の研究で、農薬や添加物も影響しているとの報告があるから気をつけてみたら」
と言うのです。(24年も前のこと)
 
なんのことやら??
ポカーンとしていると、先生は自然食品のお店のリストを渡してくださいました。
ほんとうに、食べもののことに無知すぎる母でした。
この日から、私と子どもたちの、食べることをめぐる試行錯誤の日々が始まりました。
長女4歳、次女2歳、私は30歳でした。

 
スーパーでパンやカレールー、お惣菜などの加工品の原材料表示を見てみると、
多くの食品に乳製品がはいっているのです。
あとは何やらわからないカタカナの添加物。

「何もたべさせられるものがない!」
 
外食しようと店員さんに
「乳製品や卵が入っていないものはありますか?」と聞いても要領を得ない。
外食産業の本社に問い合わせ、資料を送ってもらったこともありました。
そういうものに頼っている自分がいました。

2歳違いの子育ては目の回るような忙しさでした。
家事をして、子どもの相手をして、それだけであっという間に夕方です。
くたくたです。
夕ごはんくらい手抜きをしたい気持ちのときもあって、
せめてふつうのおむすび、ふつうの味噌汁だけでいいのに、どこにもないんです。
売ってないんです。食べに行けないんです。

だからもおむすびだけは、持って出るようになりました。
子どもたちの生命線です。

その頃にあったらよかったと、
”子どものおむすびセット” ”子どものごはんセット”をつくっています。
1食分のお母さんたちのへの手助けと、安心して食べてもらえるごはんとして、
お役に立てたら、こんなにうれしいことはありません。


ごはんと野菜たっぷりの味噌汁やスープ。
これさえあれば、大丈夫って思えるのです。

ごはんは、玄米だけでは苦手な方や消化がしにくい方もいらっしゃるので、
黒米や雑穀を入れた白米と半々に出しています。

この玄米を土鍋で炊く講座を、
友人の料理家きむらかよちゃんと一緒にすることになりました。
なんと、世界でいちばんおいしく炊ける玄米だそうで、
いつもは圧力鍋で炊いているわたしですが、興味津々です。

私は具だくさんのお味噌汁(いな暮らしで仕込んだ蔵出しです)と、
野菜のおかずを担当します。
一汁二菜といった感じになりそうです。
 日時:10月22日(月)11時〜14時
 (第二回目の開催を11月26日に予定しています。)

 場所:いな暮らし (東京都稲城市押立1744-46)
 http://inagurashi.com
 JR南武線 矢野口駅より徒歩7分

 参加費:4000円(玄米ご飯・お味噌汁・おかず・お茶付き)

 申し込み・お問い合わせ:
 inagurashi⭐gmail.com(⭐を@に)
 080-5644-0508


 
さてさて、わたしの子育て中の悪戦苦闘ぶりは次回にも続きます。
それを語らずして、いな暮らしのごはんについては語れないので、
もう少し、お付き合いくださいね。
ともみ

 
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